今から20年~30年くらい前まで主流だった、ハンマーによる打撃工法。
コンクリート杭を数トンもあるオモリ(ラム)を利用して「ドン!ドン!」と、杭が硬い支持層と呼ばれる層まで到達させ、入らなくなるまで打込んでいく工法です。
打撃工法は音や振動で迫力満点!
近くにいると震度1~2くらいの揺れを感じます!
しかし、近年では近隣住民の生活環境に配慮して、民家の無い現場で、1年に2現場あるか無いか程度まで減りましたが、久しぶりに打撃の現場をさせて頂きました。
油圧ハンマーの前身は、同じ打撃工法ですが、ディーゼルハンマーと言う内燃機関の爆発力を利用して、ハンマーの中にある数トンもあるラム(オモリ)を弾いて、落下する際のエネルギーで杭を打っていました(私は見たことが有りません)。
※日本車輌製造(株) HPより参照
ディーゼルハンマーは高度成長期による住宅戸数の増加により、その爆発音が騒音公害として姿を消し、比較的静かな油圧力を利用した油圧ハンマーへと変遷して行きます(それでも音や振動は有ります!)。
※日本車輌製造(株) HPより参照
杭打ちの技術革新は時代と共に進み、油圧ハンマー打撃工法から、更に騒音や振動を抑え、高い支持力や摩擦力を有するセメントミルクを使った先行掘りの工法「プレボーリング工法」・「プレボーリング拡大根固め工法」・「高支持力工法」・「中支持力工法」などに進化していきました。
今では杭打機に統合管理装置と言うコンピュータを積んで仕事をしている時代です。
※三谷セキサン㈱ カタログ参照
杭打機にパソコンを積んで施工するなんて、今から20年前には考えられなかったでしょうね!
今後10年~20年、どんな工法が出てくるか?
はたまた建設業界の人手不足を解消するAIを搭載した驚異のマシンが開発されていくのか?
未来が楽しみですね!