杭工事 よくあるご質問
Question
Answer
まず、お客様に調査して頂きたいのは、その高圧電線が何m上空にあって、何ボルトか、電線からの安全離隔距離は何mなのかを、最寄りの電力会社に聞いていただくことが重要になります。この調査結果が、高圧電線下での施工のカギとなります。もう一つ重要なのは、建物の構造上、杭の大きさ・長さ、どんな工法で打つのかが、同じく重要なカギとなります。なぜなら、杭打機のリーダーと呼ばれるヤグラの高さを短くするのには限界があるからです。しかも、大きい杭で、長さも長いとなると、施工上ハイリスクとなってしまい、取り返しのつかない事態になりかねませんので、別な工法を選択するという貴重な材料になるからです。既成杭であれば、杭の長さも3m~4mずつに小刻みにジョイントしていくスペックにしなければなりません。下記写真は上空17mに66,000Vの高圧電線があり、安全離隔距離が4mの場合で施工した写真です。つまり、機械の高さが13m以下でなければ施工が出来ないという条件でした。工法はプレボーリング拡大根固め工法(外掘)で、杭はφ500×10m(3m+3m+4m)で、DHP80ペガサスのリーダーを11.23m短尺仕様に改造し、地上高12.84mという仕様で施工しました。
御注意いただきたいのは、杭の大きさがφ500を超える場合、杭長が15mを超える場合、支持層のN値が30を超える場合、高圧電線の離隔距離を含めた有効施工高さが11m以下だった場合、また有効施工高さが11m以下ですと、3mや4mといった短い掘削機材が少ない為、施工不能となるケースがありますのでご注意下さい(羽根付き小口鋼管杭であれば施工可能)。
電圧 | 安全距離 | |
---|---|---|
配電線 | 6,600V | 2m 以上 |
送電線 | 33,000V | 3m 以上 |
66,000V | 4m 以上 | |
154,000V | 5m 以上 | |
275,000V | 7m 以上 | |
500,000V | 11m 以上 |
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