FAQ

杭工事 よくあるご質問

Question

杭打ち工事で、大量の水を使用すると聞いたのですが、現場で井戸水が出ないようなので、水道水で対応しようと考えているのですが、どれくらいの水道管であれば足りるのでしょうか?

Answer

杭径や長さ、土質、メーカーの工法によっても大きく変わりますが、大まかな目安は1日当たり約50㎥前後の水を消費すると考えて下さい。また掘削径がφ1000を超え、20m以上の大径長尺になると80㎥以上もの水を使用する場合もあります。

井戸水が出ないエリアは、砂層が無く、大抵は粘土質かシルト質の地層です。杭工事で使用する水量の目安は、杭の掘削半径×掘削半径×3.14×杭長(ヤットコ長含む)×係数(砂質2.0~3.0・シルト質1.5~2.0)×本数で計算します。水が出ない現場の対処法は、最寄りの生コン屋さんから、ミキサー車(4㎥~5㎥/台)を2~4台チャーターして何往復もかけて運ぶ方法と、散水車で何往復も運搬する方法がありますが、いずれもコストが大幅にかかります。かといって水道水を使用するにあたり、13㎜~20㎜までの水道では、全く追いつきません。最低でも25㎜~40㎜の水量がないと、施工はストップしてしまいます。水が出ないエリアでの施工は、ミキサー車と水道水を上手く利用するしかありません。下記表は一般的な水道管別の水量表になりますので、御参考にして下さい(地域・圧力・引込距離・高低差等によって誤差が生じます)。

口径 毎分水量 毎時水量 8時間当りの
水量
13mm 約17 L 1.02 ㎥ 8.16 ㎥
20mm 約40 L 2.4 ㎥ 19.2 ㎥
25mm 約80 L 4.8 ㎥ 38.4 ㎥
40mm 約240 L 14.4 ㎥ 115.2 ㎥

ミキサー車での水の供給

φ40㎜口径の水道管(止水弁付)

25㎜水道管の水圧

水道水が夜中でも自動に止まるボールタップ

25㎜水道管井戸工事風景(アスファルトの場合50㎝×50㎝カット必要)、井戸ポンプの水量目安の水圧

25㎜水道管からグラウトホースへの仕掛け実例

50㎜の既存消雪井戸用の配管を40㎜にする仕掛け実例
※50㎜=2インチ、40㎜=1.5インチ

立ち上げの実例写真。2インチの取り口から配管し、出口近辺にストップバルブかボールバルブを付て、水量調整が出来るようにします。出口の口は1.5インチのオスで立ち上げ。この先からは弊社の1.5インチグラウトホースを繫げてプラントの水槽まで引き込みます。この仕掛けは水の圧力損失を少なくするために、出来るだけプラント近くに設置して下さい。

杭の水量計算の例(目安)

工法は一般的なプレボーリング拡大根固め外掘工法(掘削径30mmアップ)で、杭はφ500㎜×L20m=100本、ヤットコ長は1.5mとした場合の水量計算。ちなみに土質は砂層で係数は2とします。

掘削半径0.265×0.265×3.14×21.5m(掘削深さ)×2.5(砂層係数)×100本=1185.2 m3となります(目安)。

また、この他にも疑問や現場の抱える問題点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

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